今回は「潜入!!西畑建設」ということで、双海にある西畑建設の加工場に来ています。
そしてスペシャルゲスト!2度目の登場【日本家屋のプロフェッショナル】犬伏先生です。
今日は先生と一緒に、大工さんの現場以外の仕事風景を覗いてみたいと思います。
高々と積み上げられた木材は、ここで木のくせを出すために、一定期間このままの状態で置いておくそうです。
手前に見える長〜い木は【縁げた】と呼ばれる場所の材料で、樹齢約80年の木を使用しているそうです。
先ほどの材料を使った施工例写真です。(分かりにくいかもしれませんが、1階と2階の間の所です。)
これは天井板です。
現場で取り付けされる前に、こうして並べて木目の一番美しいパターンをチェックしているのです。
大工さんのこだわりと、木に対する思いが分かりますね。
そして次に天井板が反らないための加工をしている風景です。
天井板はもちろん無垢材を使用していますので、あれだけ幅広だと年月が経つにつれ反りが出てきます。
天井裏になる面に【吸付きざん】と呼ばれる加工をして、反りを防止しているのです。
完成してしまうと見えなくなる部分に大工さんの知恵と技術が隠れているんです。
これは柱で【ほぞ】という加工部分です。
先ほどの【ほぞ】がこの【ほぞ穴】に入り家の骨組みが組みあがっていくのです。
これは大工さんの図面です。
図面というと紙に印刷されたものをパッと思い浮かべますが、大工さんは【板図】といわれる昔ながらのこの方法で部材加工や家造りを進めていくそうです。
今回の加工場見学で大工さんが、現場に入るまでにどういう仕事(準備)をしているのかが大まかに分かりました。
完成して見えなくなるところにこそ、大工さんの技と思いが詰まっているんですね。